masaさんちのmeiさん、それからおすいぬさんの見立てによると「サンゴタツ」のようです。

普段はアマモに掴まってじっと擬態しています。まるで落ち込んでいるかのようにうつむいていることが多いのですが、今日は元気良く泳いでいました。水の抵抗を抑えるためでしょうか、尾をクルクルっと巻いているのが何とも言えません。

 

オクヨウジの食事の様子です。ちょっと判りにくいかもしれませんが手前にいる細いのがオクヨウジです。エサはブラインシュリンプを与えています。

ところで海水魚の採取と飼育でも有名な作家の荒俣宏さんが、著書の中でご自分で撮影された写真とともにこんな風に書かれています。

ヨウジウオの中ではきわめて稀種。本種の標本写真は見たことがあるが、生きている姿を写した生態写真は、本書79ページに掲げたこの写真が、本邦初公開だろう。(荒俣宏 『磯魚ワンダー図鑑 アラマタ版
』 新書館、2007年、80頁)

もしかするとこの動画は本邦初かもしれません。

週に一回、近くの親水公園でエサ用のエビを採っています。いつもは夜なのですが、今朝は早く目が覚めたので朝飯前にひと仕事してきました。

20081101-1280x1280-_DS18374道具はネットとバケツ。底からほんのわずか浮かした状態でネットを引いて歩くと…

20081101-1280x1280-_DS18395これで15分ぐらいの成果です。種類はヌマエビ、スジエビ、テナガエビ、ザリガニなど。水生昆虫もちらほらと入ってしまいましたが構わずエサとします。

明るいうちにこの公園に来るのは久しぶりなのと、早朝の空気が気持ちよかったのでちょっと散歩しました。けっこうな水量の湧水が小川と池を作っていてカヅノゴケが見られたりします。他にはクレソン、コカナダモ、オオフサモなど外来種と…

20081101-1280x1280-_DS18389浮遊していて葉の裏が膨らんでいるのでトチカガミの仲間だと思うのですが、名前が判りません。

20081101-1280x1280-_DS18391コカナダモと一緒に生えている背の低い水草なのですが、こちらも名前が判りません。

同定はどなたか親切な方にお任せするとして、さっそく採れたてのエビを水槽に投入したら…

20081101-1280x1280-_DS18439「ごちそうさま!」
チビカジカもありついてました。

多摩川水系で採取した中から1匹だけ、体長7cm程のオヤニラミを持ち帰ってきました。同居の魚が食べられないよう、90cm水槽内に仕切りを立てて飼育スペースとしています。

20081029-1280x1280-_DS18355派手とは違う、何というか「水木しげる」風とでも言いましょうか、妖怪っぽい体色です。ただ、外観とは逆にいたってのんきな性格のようです。

20081021-1280x1280-_DS182282匹のヨウジウオが判りますか?細長いうえに尾で絡みついているので、完全にアマモに同化しています。ちなみに爪楊枝と同じぐらいの大きさです。

20081021-1280x1280-_DS18227最大撮影倍率で撮ったらルリ色の斑がありました。擬態には邪魔な気がするのですが、オシャレは大事よねー、ということでしょうか。

追記 2008/11/01
おすいぬさんの見立てによると「オクヨウジ」とのこと。

20081021-1280x1280-_DS18261ブラインシュリンプをセットしたペットボトルを恐る恐るのぞいてみると…良くは見えないけれどなんかザワザワしてる(^.^)。どうやら無事孵化したようです。さっそく駒込ピペットで取り出して水槽に投入しました。

20081021-1280x1280-_DS18279タツノオトシゴは下から吻を突き上げるようにして捕食します。ただし食べるのが遅い!1匹に5秒ぐらいかかってます。両眼視野でしっかりロックオンする必要があるからでしょうか。

今のところ1日にどれだけやれば良いのか見当が付きません。ブラインシュリンプのサイズと捕食数から考えると足りてなさそうです。明日はもう少し増やしてみることにします。

タツノオトシゴを紹介しているサイト「海馬」を見ていたら、うちのはタツノオトシゴの仲間に間違いはないのだけど、「タツノオトシゴ」という種類ではないようです。

20081021-1280x1280-_DS18259「タツノオトシゴ」の特徴である頂冠(頭の上の部分)が長くないのです。

海馬」によると、日本のタツノオトシゴの仲間は7種いて、そのうちの「タツノオトシゴ」と「イバラタツ」、「ハナタツ」は明らかに違うのですが、残り4種は体のゴツゴツの数やヒレの条数をカウントしないと判定できないようです。上の写真だとちょっと判りませんね。

浜名湖で採取してきたタツノオトシゴとヨウジウオにブラインシュリンプを与えることにしました。ブラインシュリンプというのはちっちゃなエビの仲間でいわゆる動物性プランクトンの一種です。

20081015-1280x1280-_DSC8132卵の状態で売られているので孵化させる作業が必要です。

20081016-1280x1280-_DS18137説明通り2%食塩水に卵を投入しました。これで28℃に保温してエアレーションも行えば24時間後には孵化する、らしいです。ブラインシュリンプ初体験なのでワクワクです。

ボタニカルアートのような雰囲気で淡水魚を撮れないか、ということをここしばらくやっていて、撮影ケースを工夫したり、ライティングを工夫したりと試行錯誤を繰り返した結果、なんとかさまになってきたのでとりあえずご紹介させていただきます。
被写体第一号はホトケドジョウ。理由は…じっとしていてくれるから。撮影は浜松市内の某田んぼ脇です。撮影機材はデジタル一眼レフカメラに105mmマクロレンズ、それとストロボです。

20080817-1280x1280-_DS16502画面に動きを出すため若干体を曲げてもらいました。

20080817-1280x1280-_DS16504最大撮影倍率での「顔」。

この撮影システムにはまだまだ工夫の余地がありまして、水が澄んでない場所では水中のゴミが目立って撮影どころではなくなってしまいます。簡易的に濾過してやりたいところだけど乾電池で動くようなフィルターなんてないだろうし…自作でしょうか?