先日の御嶽山頂から一瞬だけ見えた姿に惹かれて木曽駒ヶ岳に登ってきました。
今回は伊那市の桂小場から登ることにして登山口前の駐車スペースで前夜泊としました。
桂小場(標高1,280m)登山口を6時30分に出発。曇っているけど空は明るいです。
歩き始めてすぐにブドウの泉。上から流れる沢の水がそのままパイプから出ているように見えてちょっと不安ではあるけれど、これが飲んでみると…うまい!あまいというか、口当たりがいいというか。汲んだ水でボトルの中身を入れ替えてしまいました。ここでゴアのジャケットを脱いで長袖になります。
気持ちの良いカラマツの林の中を歩きます。サルオガセが枝から垂れ下がっていると深山の雰囲気がします。雨がシトシト降ってきましたが、樹が傘代わりになって長袖だけで十分でした。
山中のこんなところで?という場所に落雷事故の記念碑があります。学校登山での事故で幸い死者はいなかったそうです。
大樽小屋が近づく頃にはあたりは苔生したシラビソの林になります。ここで前を歩いていた登山者に追いつきました。聞くと木曽駒ヶ岳山頂まで行かないで日帰りの予定とのこと。この先、頂上山荘までずーと独りでした。
樹林帯をぬけてほどなくすると西駒山荘に到着です。雨はそれほどではありませんが風が強いのでレインウェアとザックカバーで雨装備します。ここで何を間違えたのか西に続く尾根を下ってしまい、ハイマツの林のなか100m下ったところで間違いに気づきました。1時間無駄にして西駒山荘まで戻ったのでした。
大正時代にあった学校登山中での遭難事故の記念碑が現れます。校長と生徒11人が犠牲になったそう。
稜線を右手側から強い風が越えていきます。この先が馬ノ背と呼ばれる痩せた尾根です。
馬ノ背を慎重に慎重に進みます。後から考えると少し戻って濃ガ池コースに進むことを検討するべきだったかも。
風が強く、このまま進んでいくのは危険だと判断して山腹を巻く道へ分岐しました。
木曽駒ヶ岳山頂!(標高2956m)。残念ながら何も見えません。「山頂には木曽側と伊那側に一つずつ神社があるんですよ。」と教えてくれたお父さん&家族といっしょに頂上木曽小屋まで向かいました。
小屋到着は15時、ほっと安堵しました。今夜は頂上木曽小屋泊です。本日の宿泊者は15人ほど。外は強風、どんどん気温は下がっていきます。ストーブ三台でも寒いからダウンの上下を着ました。夕食を食べて20時前には寝てしまいました。
夜中に頭痛と軽い吐き気で目が覚めて頭痛薬を飲む。高度障害?
風は弱まるどころかますます強くなっていくようです。時々、シャリシャリという音が混じるのですが、みぞれが打ち付けられているのでしょうか。
…木曽駒ヶ岳 2日目につづく。
《トラックログ》※
日付 | 2006-10-07 |
メンバー | 1 名 |
沿面距離 [km] | 13.785 |
累積標高差 [m] | +2,111, -547 |
所要時間 | 08:36:00 |
2Dトラックログ | |
3Dトラックログ | |
水平距離 – 標高 グラフ |